【感謝状を手にする松山さん(左)と今村署長=伊賀市青山羽根で】

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警名張署は1月19日、「セブンイレブン伊賀青山羽根店」(伊賀市青山羽根)に署長感謝状を贈った。

 同署によると、昨年12月7日午後5時20分ごろ、市内の80代男性が2万円分の電子マネーカードを購入しようと来店し、売り場を尋ねた。対応した女性店員が事情を聞くと、「パソコンの画面が急に変わって警告音が出た。表示された番号に電話したら、修理のために電子マネーカードを買うように言われた」などと説明したため、女性店員は詐欺の可能性が高いと感じ、110番通報。警察官が駆け付けるまで男性を引き留め、被害を防いだ。

 贈呈式は同店前であり、店を代表してオーナーの松山尚さん(49)が同署の今村悟署長から感謝状を受け取った。松山さんは「普段から従業員に注意喚起していて、役立った。声掛けもなかなか難しいので、よく防いでくれたと思う」と話した。今村署長は「被害に遭う方を一人でも減らすため、引き続きご協力頂きたい」と述べた。

 同署管内では昨年1年間で特殊詐欺が8件(前年比1件減)発生し、被害額は計約3040万円(同約513万円増)に上った。

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