三重・奈良両県による産業廃棄物運搬車両の路上検査が1月17日、県境に近い名張市安部田の国道165号沿いであった。
三重県廃棄物監視・指導課によると、産業廃棄物の不法投棄防止などを目的に2018年から両県で合同検査を行っており、今回で3回目。三重県内では年間40から50件、計約1000トンの不法投棄が発生しており、県外から運び込まれるケースがあるという。
この日は同課や奈良県の職員ら約30人が集まり、名張署の協力で検査を実施。産業廃棄物運搬車両と思われるトラックを警察官が国道沿いの駐車場に誘導し、検査票を手にした職員が積載物や車両表示などを調べた。燃料の抜き取り検査もあり、脱税目的で灯油や重油を混ぜた「不正軽油」の使用がないかもチェックした。
1時間30分の検査で車両計4台を調べたが、産業廃棄物を運搬中の車両はなく、違反はなかった。検査にあたった同課の池田克弥課長補佐は「県内への不法投棄がなかなか減らない状況がある。こういった検査を通じて、少しでも減らしていきたい」と話した。
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