【トロフィーや賞状を手に喜ぶ(左から)塚本さん、川端コーチ、森中さん=伊賀市佐那具町で】

 11月に三重県鈴鹿市で開かれた「第39回JSCA東海マスターズ短水路スイミングフェスティバル」で、伊賀市佐那具町の「ウエストスポーツクラブ」のチームが初の男女総合優勝を果たした。大会新記録で優勝した80歳以上のメンバーもおり、それぞれが今後への活力にしながら日々のトレーニングに励んでいる。

 今回は東海3県を中心に全国16都道府県から計101チーム490人が出場。個人は5歳ごと、リレーは4人の合計年齢で40歳ごとに種目が分かれ、個人表彰の他に各種目の合計獲得ポイントで競う団体表彰がある。同クラブからは今回、52歳から86歳までの男女19人が出場し、出場者数の多い愛知、岐阜を抑えて初の栄冠に輝いた。

 50代で水泳を始めてから背泳ぎ一筋という同市小田町の森中侑子さん(86)は、85から89歳女子の25メートル背泳ぎで34秒08の大会新をマーク。「年齢的に最後の出場になるかもしれないと思って臨んだが、ほっとした。結果が出たので、これからも出来る限りは続けたい」と喜びを語る。

 「60歳の定年までは水泳と無縁だった」同界外の塚本道子さん(80)は、80から84歳女子の100メートル自由形を2分1秒18で制した。過去に世界マスターズやねんりんピックにも出場経験があり、「家族やコーチ、一緒に泳ぐ仲間のおかげで大きな大会にも出場できている」と話した。

 指導する川端貴也コーチ(35)は「楽しく泳いでもらうのが第一で、結果として記録が出たのだと思う。今回の優勝は、たくさんの人の励みになるはず」と笑顔で話していた。

2022年12月24日付833号2面から

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