【コンクールの受賞を喜ぶ生徒ら(提供写真)】

 11月6日に那覇市で開かれた「全国子供大正琴コンクール2022」で、伊賀、名張、奈良市の中学3年から高校3年の男女7人グループ「煌めきkid,s2022」が最高賞の文部科学大臣賞を初受賞した。

 同コンクールは高校生以下を対象に、大正琴協会などが主催。琴の魅力を次世代へ継承することを目的に、2009年から毎年開催している。

 同グループは伊賀市を拠点に活動し、コンクールには約10年前から参加。過去に優秀賞や金賞などを受賞してきた。新型コロナの影響で2年ほど活動を休止していたが、メンバーの呼び掛けで今春に再開。住む地域や学校も違うため、集まるのに苦労しながらも、予定を合わせては、さわ楽器(同市上野桑町)や上野東部地区市民センター(同緑ケ丘東町)などで腕を磨いた。指導は大正琴の普及団体「琴修会」に所属する井坂恵美子さんと森田亜紀さんから受けた。

 平均年齢が12歳を超える団体が出場するアンサンブル部門Bでは、全国の12グループのうち、映像審査を通過した7グループが現地で最終選考に臨んだ。7人は「ラプソディー・イン・ブルーのだめバージョン」を演奏して結果を残した。

 活動再開を呼びかけたあけぼの学園高3年の稲森真織さん(17)は「大正琴を始めた小学2年から7、8回ほど出場している。高校卒業前の最後の出場機会で、念願の最高賞が取れてうれしい」と結果を喜んだ。

 グループ代表で津高2年の服部日向さん(17)は「楽しく演奏できているのはメンバーのおかげ。受賞できたことを光栄に思う」と笑顔を見せた。

2022年12月24日付833号4面から

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