【原画を担当した絵馬を持つ福岡さん(左)と今西さん=伊賀市下柘植で】

 三重県伊賀市の日置神社(下柘植)で12月23日、来年の干支「卯」が描かれた大絵馬を奉納する神事があった。原画は県立伊賀白鳳高校の建築デザイン科で学ぶ生徒が手掛けた。西口昌寛宮司(60)は「パァッと明るい絵馬。飛び跳ねるウサギのように飛躍の年になってほしい。コロナ禍の沈滞ムードが好転すれば」と願った。

 拝殿に飾られる大絵馬は縦が最大1メートル、横1・3メートル。西口宮司が2017年から神社に近い県立あけぼの学園高の漫画研究部に依頼していたが、今年は部員がいないことから伊賀白鳳高に協力を要請した。

 絵馬には餅つきをするウサギと富士山、日の出、ツバキの花が描かれており、美術部に所属する2年の今西梨緒さん(16)がタブレットパソコンを使ってデザインした。「無事息災」の文字は書道歴9年の3年、福岡幸奈さん(17)が担当した。

 大絵馬設置の奉告祭に参列後、今西さんは「自分が描いた絵馬が飾られて緊張したが、うれしい」、福岡さんは「素敵な絵と一緒に自分が書いた高校最後の作品を見てもらえるのがうれしい。素敵な一年になればいいなと思う」と感想を話した。

- Advertisement -