生活安全課長 池田敏郎

 まもなく冬期休業に入ります。冬期休業は、児童が1年を振り返り、新しい年に向けて目標を持ってスタートする期間ですが、期間中にはクリスマスやお正月があり、生活が不規則になりやすく、非行や犯罪被害の発生が懸念されます。

SNSに起因する犯罪被害防止

 スマートフォン普及率の増加により、児童にとってSNSが身近な存在となり、全国的にSNSに起因する犯罪被害にあった児童数が高水準で推移しており、未成年者誘拐をはじめ重要犯罪への発展も後を絶ちません。

 児童が加害者からダイレクトメッセージや通信アプリを利用して脅されたり、だまされたりして自分の裸を撮影して送信させられる「自画撮り被害」も多く発生しています。

 被害児童の多くが、SNSの情報発信や友人との交流に利用されるサイトや、チャットで面識のない者と交流するサイトなどに援助交際などの不適切な書き込みを行い、被害に遭う傾向があります。

被害防止対策

 SNSに投稿されている写真やプロフィールは偽装できます。ネット上の交流で信用して自分の写真やプロフィールを送ると、相手の態度が急変して「裸の写真を送らないと写真をネットにさらす」など脅されることもあり、大変危険です。

 各家庭でネット上の相手は匿名性が高く、なりすましの危険性について話し合い、児童の自己防衛力を高めてください。

2022年12月10日付833号27面から

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