【店舗バックヤードにある防火扉の周囲を確認する消防職員=名張市元町で】

 クリスマスや正月などで買い物客や商品搬入が増加する時期を前に、三重県名張市消防本部は12月8日、市内の大型量販店などへの年末特別予防査察を開始した。下旬までにスーパーやホームセンターなど計20店舗を巡回し、防火や避難の備えをチェックする。

 初日は消防職員3人が同市元町の「イオン名張店」を訪れ、防火戸の近くに障害物がないか、避難経路がしっかりと確保されているかなど、施設全体を見回って確認した。2階の衣類売り場では、天井から防火シャッターが降りる場所にハンガーラックが置かれていたため、別の場所への移動を指示した。

 同店人事総務課の辰智信課長は「従業員に伝わっていない部分があった。指摘されたことを再度、徹底していきたい」、同本部予防室の川口賀典室長は「避難に障害がないよう、延焼防止の設備が問題なく作動するよう重点的に確認し、安全安心を確保したい」と話した。

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