【三重県警名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】

 三重県警名張署は12月8日、独り暮らしの名張市の70代男性が、うそのショートメッセージサービス(SMS)を発端に現金約640万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が特殊詐欺事件として捜査している。

 発表によると、11月5日、男性の携帯電話に「ウイルスに感染している」といった内容が書かれたSMSが届いた。男性が記載の番号に電話をかけたところ、NTTサポートセンターを名乗る男らから「あなたの携帯がウイルスにかかっている影響で被害が出ている」「保険で保証される」などと言われ、保険金名目で市内の金融機関のATMから相手が指定した口座に5日から18日までに8回にわたって現金計約640万円を入金し、だましとられた。

 その後、相手と連絡が取れなくなったことを不審に思った男性が警察に相談。同署が12月8日に被害届を受理した。

 同署管内では今年1月以降、特殊詐欺が今回を含め8件発生。被害総額は計約3052万円に上る。

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