伊賀ドキの人　「子どもの笑顔」カメラに

小川文香さん（23）

　三重県名張市桔梗が丘2番町の写真館「写真の川地」で、幼稚園や小学校など卒業アルバムの撮影を担当するカメラマン。子どもの一瞬の笑顔を撮り逃さないように、先輩の背中を見ながら日々技術を磨いている。

　名張市出身。高校生のころ、カメラ好きな父に影響され、いとこの運動会の撮影などを通してカメラに親しみを持った。上野高校卒業後は「子どもと関わる仕事がしたい」と皇學館大学（伊勢市）の教育学部で幼児教育を専攻。幼いころ七五三や家族の写真を撮ってもらった縁もあり、昨年4月から同館で働き始めた。

　仕事では、学校行事の撮影を中心に、スタジオでは七五三などの撮影アシスタントもする。大学時代に学んだ子どもとの接し方やコミュニケーションのコツは、今も仕事に生きているという。今年8月、初めて自身が手掛けた卒業アルバムが完成した時は「感動した」とほほ笑み、「子どもたちの笑顔や思い出を、一生残る写真という形で残せたら」と熱を込める。

　インドア派で休日は家で過ごすことが多いが、最近は父に連れられ自然に触れる機会も増えた。外出先では風景や家族を被写体にシャッターを切っている。

2022年11月19日付832号21面から