ユネスコ無形文化遺産に登録された「勝手神社の神事踊」

【「勝手神社の神事踊」の様子=伊賀市山畑で(2018年10月撮影)】

 11月30日に北アフリカ・モロッコで開かれた国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で、三重県伊賀市山畑の「勝手神社の神事踊」(国指定重要無形民俗文化財)など全国に41件ある民俗芸能「風流(ふりゅう)踊」の無形文化遺産への登録が決まった。

 文化庁の資料などによると、各地に伝承されている風流踊は、盆踊や小歌踊、念仏踊、太鼓踊など、歴史や風土に応じたさまざまな形がある。趣向を凝らした衣装や持ち物が特徴的で、笛や太鼓、かねなどでにぎやかにはやしたてて踊り、災厄をはらい安寧な暮らしを願うという目的は共通しているという。

 「勝手神社の神事踊」は、胸に「カッコ」と呼ばれる太鼓を携えた「中踊り」や「歌出し」、大太鼓の「楽打ち」ら二十数人で行う。保持団体「勝手神社神事踊保存会」の会員は山畑の住民で、毎年10月の第2日曜にある秋祭りで奉納されている。

 市教育委員会文化財課によると、12月4日には山畑地区で登録記念式典、同5日から来年2月末までは市役所(四十九町)1階ロビーでパネル展が開かれる予定。

 国内では、同市の「上野天神祭のダンジリ行事」など2016年までに全国33の行事が登録された「山・鉾・屋台行事」を始め、能楽、歌舞伎、和食など計22件がユネスコ無形文化遺産となっている。今回は、既に登録されている神奈川県三浦市の「チャッキラコ」に他の風流踊を加える拡張提案のため、件数は22で変わらない。

- Advertisement -