ごみの排出量の抑制などを目的に、2008年4月から三重県名張市で実施されている家庭ごみの有料化。そんななか、コロナ禍による市指定ごみ袋の入荷遅れで今年9月26日から10月28日まで、市販袋でも収集する臨時措置が取られた。果たして、その間のごみ量はどうだったのか。
名張市と伊賀市青山地区のごみ収集を担う伊賀南部環境衛生組合によると、名張市での今回の措置期間中(5週間)の可燃ごみの量は前年同期比16%増の1295トンだった。不燃ごみの量は93トンで、前年が9月5週目の収集が無かったため10月1週目から4週目で比較すると、前年同期比54%増だった。
ごみの排出が増加したことについて、同組合の担当者は「やはりごみを出しやすくなったためだと思う。結果は想定していた」と話す。地域の集積所に出されるごみの量が多かったことで通常の収集ペースでは一度に集めきれず、市環境対策室の職員が現場に出向いて回収したケースもあったという。
同市の可燃と不燃ごみの年間排出状況は、有料化が始まる前年の07年度は2万9000トン近くだったが、有料化をきっかけに減少し、09年度以降はおよそ1万8000トンから1万9000トンで推移している。
同室の担当者は「有料化は効果がある。引き続きごみの減量化、資源化にご協力をお願いしたい」と話した。
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