【初戦を見守った理さん(右)と樋口さん=伊賀市内で】

 サッカー日本代表のワールドカップ(W杯)カタール大会初戦となった11月23日夜、メンバーに選ばれたFW町野修斗選手(23)=J1湘南ベルマーレ=の故郷・三重県伊賀市で、父・理さん(61)や地元後援会の関係者らがドイツ代表との試合をテレビ越しに見守った。町野選手は出場機会が無かったが、理さんらは2‐1で逆転勝ちを収めた日本代表に声援を送った。

 日本は前半33分、PKで先制されるが、後半30分に途中出場のMF堂安律選手(ドイツ・フライブルク)が同点ゴールを決め、同38分には三重県菰野町出身のFW浅野拓磨選手(同・ボーフム)が決勝点を挙げ、W杯で優勝経験もある強豪相手に歴史的勝利を収めた。

 地元住民らによる「町野修斗君を励ます会」のメンバーとともにテレビ観戦を終えた理さんは24日午前0時ごろ、報道関係者の取材に応じ、「本人からは、日本代表チームの雰囲気が良く、一体感があると聞いていた。同じ三重出身の浅野選手がゴールを決めてくれたので、次は修斗の番だと思っている。ますます楽しみになってきた」と笑顔で話した。

 理さんと一緒に観戦した後援会の樋口良紀さん(63)は「あの舞台であのメンバーに加わり、一つの輪になっているのは素晴らしいこと。試合に出てほしいという気持ちが高まってきた」と期待を込めて話した。

 日本代表は次戦、11月27日午後7時(日本時間)からコスタリカ代表と対戦する。

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