災害発生時におけるスマートフォンやSNSを活用した適切な情報の伝え方を学ぶ体験講座「スマホde防災リテラシー」が11月22日、三重県名張市桔梗が丘1の英心高校桔梗が丘校で開かれた。同校の1年から3年生までの生徒23人が参加し、防災への意識を高めた。
大手電気通信事業者「KDDI」の主催。災害時の情報リテラシーを高めてもらおうと、2017年から全国の高校で開催している。同校では、生徒への連絡や課題提出にスマートフォンを活用しており、「慣れたスマホで防災教育ができたら」と申し込んだ。県内での開催は初めてだという。
講座は、人数分のスマートフォンと専用のチャットアプリを使って実施。野外活動中に地震が発生したという想定のもと、4、5人で構成される班に分かれた生徒たちは、交通状況などを記した配布シートの中から必要な情報を他の班と共有し、安全な避難場所や経路、救助が必要な場所を地図上で特定した。
参加した1年生の男子生徒は「情報の必要性を感じ、うのみにすることも良くないと分かった。実際に災害が起きた時は講座を生かして冷静に行動したい」と気を引き締めた。
体験終了後、講師を務めたKDDIの竹嶋幹雄さんは「災害時にはたくさんの情報が飛び交うので、何が正しいか見極める力が必要」と話していた。
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