【今年2度目の満開を迎えた庭のヒャクニチソウを眺める白井さん夫妻=伊賀市三田で】

 三重県伊賀市三田の白井隆博さん(83)方の庭で、ヒャクニチソウが一斉に花開いた。妻の京子さん(81)は「自然に任せているのに、1年に2度もこんなに奇麗な花を楽しませてくれるとは」と喜んでいる。

ヒャクニチソウの花

 ジニアとも呼ばれるヒャクニチソウは、キク科の一年草。和名は漢字で「百日草」と書き、開花時期が初夏から晩秋まで長いことにちなむ。

 白井さん方では40年ほど前から毎年夏に咲いており、26年前に亡くなった白井さんの母親が植えたのが始まりだという。特に世話はせず、自然の営みに任せており、夏に咲いて秋までに終わり、こぼれ落ちた種が次の年に芽を出すことを繰り返してきた。かつてはピンクとオレンジが中心だったが、いつの間にか白や黄、赤、濃いピンクなども混じるようになり、彩り鮮やかになったという。

 今年も9月までに花は一旦終わったが、その後再び発芽し、11月に入って2度目の満開に。京子さんは「暖かかったためだろうか。菊と同じ時期に咲くとは思わなかった」、白井さんは「夏の時より背は低く小ぶりだが、色は鮮やか。なんだか私たちも元気をもらった」と話していた。

2022年11月19日付832号2面から

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