公募で選ばれた三重県内在住の20代から90代のメンバー約30人が出演し、老いの明るい未来を描く演劇「あたらしい生活シアター」が、11月27日午後2時から名張市松崎町のadsホールで上演される。

 作・演出を手掛ける俳優の菅原直樹さんは、介護福祉士として働いた経験から、岡山県で「老い」「ぼけ」「死」をテーマにした演劇を手掛ける団体を設立。並行して、認知症ケアに演劇手法を活用するワークショップを全国各地で展開してきた。

 今回の演劇は、人生を台本にして演じる架空のサークル「生活シアター」を舞台に、コロナ禍の自粛生活にもめげず明るく前向きに生きるさまざまな状況の高齢者たちの姿を描く。ワークショップを通じて聞き取った実話が一部基になっており、施設入所者や認知症患者の話などが登場する。

 チケットは一般千円、22歳以下500円で、同ホールや市教委文化生涯学習室などで取り扱っている。

 問い合わせは県文化会館(059・233・1100)へ。

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