【ハウスで収穫した冬の小玉スイカを手にする田上代表=名張市鴻之台4で】

 夏のイメージが強いスイカが、11月なのにズラリ。三重県名張市の農業生産法人「風農園」で、冬の小玉スイカの収穫が始まった。ハウス内でぶらりと宙づりにしながら育てる「空中栽培」で育て、夏のスイカを上回る甘さを実現した。

 風農園では、2020年夏から小玉スイカの本格栽培を開始。冬の栽培は2年目で、前年の2倍の1200株を8月に植えた。

 品種は、種ごと食べることができる「ピノガール」。ハウス内の温度が10度以下にならないよう温度管理し、栄養を集中させるため実らせるのは1株に1玉だけ。受粉から収穫までの日数は夏より20日ほど長い55日以上かけ、水や養分を調節しながらじっくり育てた。収穫までに割れてしまうものなどを考慮すると、約900玉が収穫できる見込みだという。

 収穫は11月16日にスタート。糖度は、夏のスイカよりも高い15度以上に達している。田上堅一代表(48)は「昨年より更に良いものができた。名張の風農園にしかないものを届けたい」と話す。

 直売会は23日から27日の午前10時から午後3時まで、同市鴻之台4の風農園ビニールハウス前で開かれる。価格は、Lサイズ4000円(税込)、Mサイズ3000円(同)。

 同農園のオンラインショップやイオン名張店(元町)物産市場でも販売している。

 問い合わせは風農園(080・5158・3576)まで。 

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