【はしご車を使った合同訓練=伊賀市上之庄で】

 三重県の伊賀・名張両消防署は11月18日、24日に竣工を迎える新岡波総合病院(伊賀市上之庄)ではしご車を使った合同訓練を実施した。病院で火災などが発生した場合に備え、参加した消防隊員計11人がはしご車運用の手順などを確認した。

 今年1月、伊賀・名張両市で結ばれた消防連携に関する協定に基づき、円滑な連携体制の構築を目的に実施。はしご車の合同訓練は初めてで、過去2回は川での水難救助訓練に取り組んできた。

 この日は、両市のはしご車が1台ずつ出動。約30メートルのはしごを9階建ての建物の7階部分まで伸ばし、先端のバスケットからベランダに進入した。隊員たちは事前に決められている停車位置を確認し、はしごの展開から収納までの一連の動作を学んだ。

 はしご車出動の対象となる建物は4階建て以上。伊賀市には176棟、名張市には105棟があり、昨年は伊賀で4件、名張で3件の出動があった。

 訓練終了後、伊賀消防署の福岡大副署長は「有事の際には互いに助け合って、力を発揮できるように訓練していきましょう」と隊員たちに呼び掛けた。

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