三重県立名張青峰高校(百合が丘東6)で11月16日、グラウンドに設置した照明機器の点灯式があった。照明は大阪府のプレス製品メーカー、濵田プレス工藝が発行した私募債を引き受け、滋賀銀行(本店・大津市)から寄贈された。
同行では、私募債の発行企業から受け取る手数料の一部を地域貢献に役立てる「SDGs私募債」で、企業が指定する学校に電子黒板や楽器などの備品を贈っている。今夏に同市西田原で新工場が稼働した同社は「地元の学生を応援したい」との思いで同校を指定した。
寄贈されたのはLED照明1台。グラウンドを囲む照明の1つが故障していたこともあり、生徒たちは日暮れの部活動で見えにくいボールを追いかけていたという。
点灯式には、濵田敏子社長や同行の西村龍泰宇治支店長らが出席。吹奏楽部による演奏を合図に照明が点灯すると、参加者から拍手が起った。代表のあいさつをしたソフトボール部の主将は「ライトがない間は出来ないことがたくさんあったが、おかげで部活に励みやすくなった」と感謝を述べた。
目録の贈呈式では、濵田社長が「社会の繁栄は生徒の教育にある。一人ひとりが研鑽する場で利用して頂けるなら、この上なくありがたい」と思いを語った。同校の赤塚久生校長は「この時期は安全の観点からも照明は大切。感謝の気持ちを持って使わせていただく」と話していた。
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