【北川市長(左)に目録を手渡す石原理事長=名張市役所で】

 三重県名張市のNPO法人「すりーはーと」は11月9日、地元産コシヒカリの新米300キロを市に寄贈した。2008年から続けており、15回目。今年も市内26か所の保育施設に配分され、給食やおやつで子どもたちに振る舞われる。

 同法人は市有地などの草刈りを受託し、地域の美化活動に取り組んでいる。事業の収益の一部で地元農家から米を購入し、毎年市内の保育施設に贈っている。

 市役所を訪れた石原孝次郎理事長(87)に、北川裕之市長は「子どもたちが喜ぶと思う。ありがたい」と述べ、感謝状を贈った。石原理事長は「戦時中の食糧難を経験したが、小さい時に食べたものの味は今でも忘れられない。子どもたちには、地元の米のおいしさを知ってもらいたい」と話した。

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