コンビニ店員らが詐欺被害防止　伊賀署が感謝状

　三重県警伊賀署は10月31日、特殊詐欺の被害を未然に防止したとして伊賀市長田のミニストップ上野長田店を経営するオーナーの瀧山まさ子さんとパート店員の松山法子さんに感謝状を贈った。

　同署などによると、同月15日午前10時30分ごろ、市内に住む80代男性が来店。電子マネーカード4万円分の購入を申し出たが、詐欺被害を疑った松山さんが瀧山さんに報告し、2人で男性を説得するなどし、警察に連絡した。

　男性は当初、自身が詐欺に遭っているとは思わず、自宅のパソコン画面が急に真っ暗になった後、表示された番号に電話を掛けるなどし、指示通りに電子マネーカードを購入するつもりだったという。架空請求詐欺の手口だが、松山さんら2人の適切な対応で男性は被害に遭わずに済んだ。

　賞状を受け取った後、瀧山さんは「未遂に終わってよかった」、松山さんは「特殊詐欺が身近に起きてびっくりしたが、気付いてよかった」と話した。中村勇索署長は「本当に素晴らしい。これからもよろしくお願いします」と感謝を述べた。