【いじめ防止キャンペーンバスのお披露目会に出席した生徒たち=名張市西田原で】

 11月から始まる三重県のいじめ防止強化月間に合わせ、県立名張高校(名張市東町)の美術部員ら14人は、いじめ防止を啓発する絵やメッセージをペイントした「いじめ防止キャンペーンバス」を完成させた。同市西田原の三重交通伊賀営業所では10月27日、路線バスのお披露があった。

 同高の美術部員と美術専攻1、2年生の有志が制作。9月下旬から休日を利用して同営業所に集まり、アクリル絵の具で描き進めていた。デザイン案は一人ひとりが持ち寄ったアイデアを組み合わせ、虹や風船などの他、「STOPいじめ たすけあおう」などのメッセージも添えた。

 この日、お披露目会に出席した生徒たちは「絵の具が床について大変だった」「いじめは許されないことだと認知してほしい」などと、完成までの思いを語った。県教育委員会・子ども安全対策監の尾崎充さんは「バスを見た人が家族や友達といじめ防止について話し合うきっかけになれば」と話していた。

 バスは11月から市内を走行し、強化月間が終わる12月以降も走り続けるという。

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