【冨澤さん】

冨澤吉伸さん(24)

 今年5月に実施された司法試験に合格した法曹の卵。「当時者の目線で事件に関わり、社会に貢献したい」と子どものころから憧れていた弁護士への第一歩を踏み出した。

 三重県伊賀市平野見能出身。いじめを受けていたことがあった学生時代、信頼できる仲間に守ってもらい、立ち直ることができた経験から「人間関係のトラブルを解決する仕事に就きたい」と法律関係の仕事を目指すようになった。上野高校卒業後は大阪市立大学(現・大阪公立大学)の法学部で基礎を身に着け、同大の法科大学院を経て司法試験に挑んだ。

 合格後、法曹資格を得るために必要な司法修習が今年11月末から始まる予定。研修所や地方裁判所で約1年間、実務などを学ぶという。

【私のお気に入り】試験に向けて繰り返し読んだ法律のテキスト。来年試験を受ける大学の後輩に譲るそうだ。

 就職後は、特に企業法務に力を入れ「従業員が快適に働ける環境を作りたい」と意気込む。会社の雇用・労働問題や就業規則に関するアドバイス、法的紛争の未然防止などに取り組む。

 中学生のころに始めた鉄道撮影が休日のライフワーク。愛用のカメラを持って、関西を中心に車両の日常風景を記録するのだという。

2022年10月8日付829号8面から

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