【展示会場の様子=津市で(提供写真)】

 江戸時代前期の仏僧で彫刻家でもあった円空(1632‐1695)が三重県内に残した仏像や絵画作品を取り上げた企画展「三重の円空」が、県総合博物館(津市一身田上津部田)で12月4日まで開かれている。

円空筆の「釈迦説法図」(同)

 現在の岐阜県に生まれた円空は、仏像を作りながら諸国を旅し、「円空仏」と呼ばれる一木造の独特な作風の仏像を全国に5千体以上残したとされる。三重県内では30体以上が確認されており、伊勢市の法住院で9月に新たに見つかった1体を含む23体が企画展で並ぶ。

 また円空は、1674年に志摩地方を訪れて現地に伝わる大般若経を修理した際、経文が書かれていない見返し部分に釈迦説法図を描いた。円空の数少ない絵画作品とされ、これらが展示されるのも見どころだ。

 観覧は午前9時から午後5時(入場は同4時30分)まで。月曜休館。企画展のみの観覧料は一般800円、学生480円、高校生以下無料。

 問い合わせは同博物館(059・228・2283)まで。

読者プレゼント

 県総合博物館から読者ペア5組に、基本展示と企画展示の招待券のプレゼントがある。希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、「〒518‐0729名張市南町834の1 伊賀タウン情報YOU編集部 三重の円空展係」宛て、10月29日必着で申し込む。ファクス(0595・62・1550)、電子メール(you-h@iga-younet.co.jp)でも可。

2022年10月22日付830号12面から

- Advertisement -