【巡行の準備が進む上野東町のだんじり「桐本」=伊賀市で】

 三重県伊賀市の上野天神祭が10月21日、初日を迎え、飾り付けられた9町のだんじりが各蔵内などで展示された。「足揃(あしぞろえ)の儀」がある2日目の22日は、大御幣を先頭に鬼行列が東から西に練行する。

 上野東町のだんじり「桐本(きりもと)」を保管している蔵では、同町祭礼部の役員がお囃子(はやし)で奏でる鉦(かね)の取り付けなど準備に追われていた。今年のだんじり巡行では一番くじを引き当て、9基の先頭に決まっている。

 新型コロナの影響で、鬼行列やだんじり巡行は一昨年と昨年は中止になった。同町自治会の谷村繁之会長は「囃子方の小中学生たちが楽しみにしている。良い天候になることを願っている」と話した。

 足揃の儀は、鬼行列が午後2時に三之町筋の同市上野相生町を出発。大御幣を先頭に、釣り鐘やおのなどをかついだ「ひょろつき鬼」ら約百数十体の鬼が上野徳居町までの約800メートルをゆっくりと練り歩く。昼のだんじり巡行は午後1時から。夜はちょうちんを点灯し、一部でお囃子の演奏もある。雨天の場合は中止。

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