【なじみの練習場でアイアンショットを放つ阪口さん=名張市蔵持町原出で】

 三重県名張市出身の阪口亮太さん(21)は今年9月、日本プロゴルフ協会(PGA)が開催する資格認定審査(プロテスト)に初挑戦で合格し、クラブを握ったころからの夢であるプロゴルファーとしての第一歩を踏み出した。

 ゴルフを始めたのは小学4年のころ。父親と一緒に訪れた名張ゴルフセンター(同市蔵持町原出)での体験をきっかけに、楽しさを知った。ジュニアゴルファーを育てる「名張ジュニアゴルフクラブ」に所属してからは、同センターで週3、4回の練習に熱中。県立伊賀白鳳高でもクラブ活動でプレーを続け、3年時には国体で初めて全国の舞台へ立った。現在は、ゴルフの強豪で知られる中部学院大(岐阜県)の4年生で、仲間とともに腕を磨いている。

 今年5月、エントリーした同協会のプロテストでは、予選から1次・2次テストと好成績で通過し、9月に開かれた最終テストでは、残った131人のうち51人が合格。阪口さんは22位タイの結果を残した。

「両親に恩返し」「応援される選手に」

 最終プロテスト合格者のみが出場できる12月開催の「新人戦」に向けては「勝ちに行くつもりで諦めず優勝を狙っていきたい」と意気込む。「今後はプロであることを自覚し、周りから応援される選手を目指したい」と気を引き締め、「レギュラーツアーに出場できるほど活躍して、長年支えてくれた両親への恩をゴルフで返したい」と抱負を語った。

最終テストを終え、順位ボードにある自身のプレートを指す阪口さん(提供)
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