【2019年の上野天神祭で巡行するだんじり】

 市街地を練り歩く鬼行列や、祭りばやしを奏でながら巡行するだんじり(山車・楼車)などがユネスコの無形文化遺産に登録されている、三重県伊賀市の伝統行事「上野天神祭」。コロナ禍の過去2年間は関係者のみで神事を執り行っていたが、今年は10月21から23日まで、3年ぶりの通常開催を目指して準備が進んでいる。

 21日は本町・二之町通りなどにあるだんじり蔵で、だんじりや鬼面などを展示。22日午後の「足揃(あしぞろえ)の儀」では鬼行列の練行(雨天中止)があり、同日夜の宵山はだんじりを動かさない。23日の神幸祭では、菅原神社東御旅所(上野車坂町)を出発した行列が本町・二之町・三之町通りを巡行する。

 例年なら3日間で十数万人が見物に訪れる催しだが、今年は露天商の営業は路上では行わず、沿道の駐車場などを利用しての出店を検討している。

 駐車場は、上野公園周辺の市営有料駐車場(城北駐車場は平日無料)が利用可能。22、23日は上野西小グラウンド(上野丸之内)が有料の臨時駐車場になる他、上野ガス(上野茅町)、市役所(四十九町)は無料駐車場として利用できる。期間中は市街地周辺で車両通行止めなどの交通規制が予定されている。

 9月9日の「祭礼事始籤(くじ)取式」で決まった、今年のだんじりの巡行順は次の通り。かっこ内はだんじりの名称。

①上野東町(桐本)②上野魚町(紫鱗)③上野向島町(鉄英剣鉾)④上野福居町(三明)⑤上野西町(花冠)⑥上野鍛冶町(二東)⑦上野新町(薙刀鉾)⑧上野小玉町(小蓑山)⑨上野中町(其神山葵鉾)

 問い合わせは上野天神祭地域振興実行委員会事務局(0595・21・0527=上野商工会議所内、平日)へ。

クラウドファンディング

 上野天神祭を次代へ継承していくため、同実行委では、行事運営費のクラウドファンディングを10月20日まで実施している。

 目標金額は30万円で、出資は1口3000円から。使途は警備費、看板設置費、広報費など。出資者には礼状を送る。

 寄付はクラウドファンディング「キャンプファイア」のウェブサイト(https://camp-fire.jp)から同祭を検索。

2022年10月8日付829号22面から

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