アウトドアレジャーの楽しみ方を「インフルエンサー」や用具ブランドの関係者らが紹介するイベント「奈良キャンプ市」が、10月9、10日に奈良県奈良市月ヶ瀬尾山の小学校跡地で開かれる。会場には懐かしいメニューを提供するキッチンカーが登場し、大型アスレチックのキッズエリアも設けられる。
会場は、旧月ケ瀬小の給食センターを改修し今年3月にオープンした市営の交流施設「月ヶ瀬ワーケーションルームONOONO(おのおの)」前のグラウンド。アウトドアブランドの出店、インフルエンサーによるフリーマーケット、オリジナルアイテムが作れるワークショップなどがあり、各ブースを回るスタンプラリーも予定。「大人も童心に帰れるように」と、1980、90年代の音楽を会場で流すという。
実行委員長を務める大阪府在住の阪本良介さん(32)は、主に関西のキャンプ場情報をインターネットやSNSで発信している。縁あって、月ヶ瀬温泉に隣接する「月ヶ瀬炭焼きアウルキャンプ場」のアドバイザーを任されていることもあり、イベント開催に向け、地元有志ら約30人の実行委員と準備を進めてきた。「老若男女、さまざまな世代の人たちにキャンプの楽しさを知ってもらい、単なるはやりでなく文化として広めていきたい」と考えている。
依然続くコロナ禍ではあるが、子どもたちの声が消えて久しい学校跡地に多くの人が集うイベントには、地元の人たちも期待を寄せる。今春から同施設で勤務する「地域おこし協力隊」の皆川徹之進さん(25)は「発信力のある人たちと地元の皆さんがキャンプやアウトドアを通じてつながり、楽しんでもらえる機会になれば」と期待を込めて話した。
両日とも午前(同9時から正午)、午後(同1時半から5時)の2部制で、参加には前売りチケット(中学生以上千円)が必要。小学生以下は無料。駐車場は1台500円で、駐車券が必要。イベント詳細、問い合わせフォームなどは公式ウェブサイト(https://camp-ichi.com/)に掲載している。
2022年8月27日付826号6面から