三重県警伊賀署は9月6日、インターネットバンキングを悪用した詐欺事件で伊賀市の金融機関が現金約320万円をだまし取られたと発表した。電子計算機使用詐欺の容疑で捜査している。

 同署によると、8月末ごろ、同市内に住む無職の70代女性方に市職員を名乗る男から「医療還付金がある。振り込むので口座番号を教えてほしい」などと電話があり、口座番号と暗証番号などを伝えた。その後、何者かによって女性の口座がネットバンクに登録。不正アクセスにより、同月29日午後9時40分ごろから約10分間に計7回にわたり女性の口座から合計323万3000円を犯人側の口座に不正に送金され、だましとられた。

 30日に金融機関が女性に送金の事実を確認。女性は同署に相談し、6日に被害届を出した。県内で発生した同様の詐欺被害4件目で、6月以降に市内で同じ手口による詐欺の予兆電話が相次いでいることから、注意を呼び掛けている。

- Advertisement -