【来場を呼び掛ける坂井さん=伊賀市西明寺で】

 ライトアップした城をバックに、かがり火で照らし出される幻想的な舞台。「上野城薪能」が9月10日午後6時から三重県伊賀市上野丸之内の伊賀上野城本丸広場(上野公園内)で開かれる。

 上野城薪能実施委員会の主催。能の大成者・観阿弥の生誕地とされる伊賀地域の秋の風物詩として毎年開かれてきたが、過去2年は新型コロナの影響で中止となり、3年ぶりに開催される。

 和泉流狂言師の井上蒼大さん、井上松次郎さんらの「雷」、津市在住の喜多流能楽師・長田郷さんらによる「杜若」の他、伊賀市こども能楽教室受講生も仕舞を披露。初めて能楽を鑑賞する人にもわかりやすいようにと、長田驍さんの演目事前レクチャーもある。

 伊賀市文化都市協会の坂井充さんは「伝統ある薪能を子どもたちにも見てもらいやすい内容になっているので、たくさんの人に楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けている。

 定員は250席で、入場料は1000円。中学生以下の先着40席は無料(要整理券)。同会館、あやま文化センターで整理券配布、チケット販売している。雨天時は同市西明寺の市文化会館で。

 問い合わせは同協会(0595・22・0511)まで。

2022年8月27日付826号7面から

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