【感謝状を手にする福島さん(左端)、中村さん(左から3人目)、杉本さん(右端)=名張市松原町で】

 架空料金請求の特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警名張署は8月30日、「ファミリーマート名張松原店」(名張市松原町)店長の福島聖仁さん(47)とアルバイト店員の中村亜也子さん(61)、杉本逸子さん(62)に感謝状を贈った。

 同署などによると、同月8日午後6時ごろ、市内の80代男性が5万円分の電子マネー「Google Playギフトカード」を購入しようと来店。対応した中村さんと杉本さんは高額な商品購入を不審に思い、使用用途を尋ねると「パソコンのウイルスの駆除に必要」などと答えた。2人は詐欺の可能性が高いことを感じ、事務所にいた福島さんに相談。3人で説得し、翌日に男性が同署に相談した。

 30日に同店であった感謝状の贈呈式では、同署の今村悟署長が「皆さんの高い意識を持って特殊詐欺が1件でも減るように、引き続きご協力をお願いします」と述べ、福島さんは「少しでも貢献できれば良かった。皆で気に掛けるよう指導していきたい」と話した。

 同署管内では今年1月1日から8月29日までの間に特殊詐欺が6件発生しており、被害額は計約1810万円に上っている。

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