新型コロナウイルスの「第7波」で、三重県の伊賀・名張両市で救急車の出動件数が急増している。両消防によると、7月の救急出動回数は2市で計888件に上り、前年比29・4%(202件)増。8月は15日までに計504件で、同45・6%(158件)増となった。

 伊賀市では8月8日に1日30件の出動があり、過去3年間で最多、名張市では同2日に1日28件を記録し、過去13年間で最多だった。

救急搬送困難事案も

 要因について、両消防の担当者は新型コロナの感染拡大や猛暑による熱中症の影響を挙げる。医療機関に患者の受け入れが可能か4回以上問い合わせ、搬送開始まで30分以上かかった「救急搬送困難事案」は、伊賀市で7月に2件あった。

 県は、検査や診断目的での救急車の利用は控え、真に必要な場合のみ利用するよう呼び掛けている。

 症状が軽い場合の主な問い合わせ先などは次の通り。

▼かかりつけ医や休日夜間応急診療所に連絡
▼県救急医療情報システム「医療ネットみえ」(http://www.qq.pref.mie.lg.jp/
▼県救急医療情報センターコールセンター(059・229・1199)
▼みえ子ども医療ダイヤル(午後7時30分から午前8時)「#8000」または(059・232・9955)

2022年8月27日付826号23面から

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