「種の起源」をテーマに、生き生きとした動物などがモチーフの立体造形が並ぶ展示会「The Origin『起源展』」が、三重県伊賀市上野丸之内のギャラリー是空で8月20日から28日まで開かれる。時間は午前11時から午後6時まで。入場無料。
出展するのは、名張市を中心に活動する彫刻家の角谷真人さん(46)、伊賀市在住の造形作家、寺元篤さん(47)、八幡満さん(52)の3人で、20、30点ずつ展示予定。
角谷さんは東京藝術大彫刻科を卒業後、幼少期から好きだった動物をテーマに20年以上創作。「生き物の形」に魅せられ、作品の参考にと水族館や動物園、乗馬クラブに足を運ぶ。展示のメインは、大きな口を開けた高さ約70センチのカバのオブジェで、しわの1本1本や体の曲線が見どころ。
子どものころから粘土細工が好きだった八幡さんは、高校を卒業後、滋賀の窯元で作陶の経験を積んだ。手掛けるキリンやサイなどの立体造形は背中に開いた穴が特徴で、中をのぞくと四肢の付け根や腹部の凹凸が見える。表面の一部はコーヒーで色合いを変えるそうで、「柔らかさを感じて」と八幡さん。
器を中心に制作していた寺元さんは、6年ほど前から抽象的な人物や動物をモチーフに創作。もみ殻に埋めて焼く「野焼き」の手法を使い、もみ殻のかかり具合を見て表面に濃淡を出す。展示作品は「何をモチーフにしているか、見た人がそれぞれで感じてほしい」と話していた。
問い合わせは同ギャラリー(0595・21・8818)まで。
2022年8月13日付825号2面から
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