【神村学園伊賀-津西 7回裏に3点本塁打を浴び、悔しさを露わにしながら試合後の整列に向かう神村学園伊賀・林君(中央)=津市本町で】

 「第104回全国高校野球選手権三重大会」の2回戦9試合(前日からの継続試合含む)が7月17日、三重県津市の津市営球場など4会場で行われた。1回戦を勝ち上がった神村学園伊賀、上野、伊賀白鳳(いずれも伊賀市)が敗れ、伊賀・名張両市からの出場6校は全て敗退が決まった。

 津西(津市)と対戦した神村学園伊賀は、3回まで毎回先頭打者が出塁するも先制のチャンスを生かせない。先発した2年生右腕・増田光君は3回に3四球で満塁とされた後に適時打と味方の失策で3点を奪われた。打線は5回以降も得点圏へ進めるが3塁が遠い。5回から登板した3年生右腕・林大翔君の我慢の投球が続くが、7回一死から適時打と3点本塁打でコールド負けを喫した。

 2020年4月の創部からチームを支えてきた1期生の主将・髙田湧希君は試合後、「何もないところから作り上げてきたチームの、持てる力を出し切って戦えた。この仲間と甲子園に行くことができなくて悔しい」、坂田将太監督は「信頼しているエース(林君)が打たれて終わったのは仕方ない。よくやってくれたと思う。1期生とは1日でも長く一緒にやりたかったが、最後の1球まで食らいつく粘り強さを後輩たちに受け継いでほしい」と語った。

上野-宇治山田商 ピンチが続く5回、マウンドに集まる上野の内野陣=伊勢市楠部町で

 宇治山田商(伊勢市)と対戦した上野は2回、坂田翼君(1年)の内野安打で1点を先制。3回に失策などが絡んで逆に2点のリードを許すが、4回に内野ゴロの間に1点を返し、1点差に迫る。5回、先発の2年生右腕・増井叶夢君がつかまり、4連打を浴びて引き離される展開に。5点を追う6回、鹿道巧君(3年)、服部航大君(2年)の連続二塁打で1点を返すも、7回に犠飛で再び5点差。後半は石井隆介君、梅田琥太朗君の3年生がリレーしたが、8回の攻撃では併殺も響き、点差を縮められないまま敗れた。

 試合後、川邊優治監督は「相手は上位打線に力があるので、打たせて取ろうと話していた。うまく先制できたが、3点、4点を取られた場面では守備が粘れなかった。安打数も相手と変わらず、最後まで粘り強く攻めることができた」と振り返った。

伊賀白鳳-木本 5回に三島君の適時打で生還する池山君(中央)=松阪市立野町で

 木本(熊野市)と対戦した伊賀白鳳は、初回の一死満塁など4回まで毎回得点機を作るも、進塁打が打てない状況が続き、先発の3年生右腕・池山誉之君も4回までに2点のリードを許す。5回に一死満塁から三島謙秀君(2年)の適時打で1点を返し、池山君の粘りの投球が続くが、6、7回に適時打で1点ずつ奪われた。3回を除いて送りバントやスクイズが決まらず、差を詰めることができなかった。

 池山君は試合後、「失点は1ずつだったので、ベンチも『流れは向こうに行っていない、追いつこう』という雰囲気だった。変化球中心で押せていたが、後半は直球を狙われるようになった。一つひとつのプレーへの甘さもあったと思うし、小さなミスが失点につながってしまった」と語っていた。

※試合結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載(速報ではありません)

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