【店内に設けたネットスーパー告知コーナーに立つ平井さん】

「玄関先に届く」「重い荷物でも」喜びの声

 総合スーパーのイオン伊賀上野店(三重県伊賀市上野茅町)が、6月初旬からネットスーパーを開始した。インターネットで食品などの注文を受け付け、既存の店舗から個人宅まで生鮮品などの商品を配送するサービスだ。

 同店を運営するイオンリテール株式会社では、2008年からネットスーパーを始め、東海エリアでは09年から10年にかけて名古屋市、浜松市、四日市市内の店舗に導入。11年には鈴鹿店を拠点に、伊賀地域を含む三重県全域への生鮮品を除く商品の配送を宅配業者と連携しながら始め、買い物に不便を感じている高齢者らへの対応もしている。

 今回、伊賀上野店で導入した背景について、同社東海カンパニーデジタル・営業推進部の平井哲夫さん(51)は「女性の有職者や単身高齢者が増え、買い物スタイルが大きく変化している。子育てや共働きで忙しい主婦はもちろん、ここ10年間でスマートフォンを使いこなすようになった70代の高齢者が増えており、実店舗に出掛けて商品を探したり、レジで並ばなくても、24時間どこからでもスマホで注文できるネットスーパーの利用ニーズが都市圏から地方都市まで高まってきた」と話す。

 ネットスーパーで注文できる商品は3万点以上、生鮮品や総菜も千点以上と充実しており、その品ぞろえは業界でも最大級。同店では、配送エリアを「A」「B」の2つに区分し、A地域では第1便が前日午後6時までの受け付けで翌日午前11時から午後1時までに、第2便は午前11時までの受け付けで当日午後3時から同5時までに配送している。1回当たりの配送料は300円(税別)で、マンションなど3階以上の居住者にも追加料金無しで届けている。

配送車に入れたマーク

 また、配送時間帯に自宅での受け取りが難しい顧客に対しては、店舗のサービスカウンターや駐車場で指定した時間帯に商品を受け取れるピックアップサービス(手数料、配送料は無料)を採用している。

 顧客からの注文データに基づき、売り場担当者がプロの視点で商品を選び、店内のネットスーパー作業場に集める。ここで商品ごとに「冷凍」「冷蔵」「チルド」「常温」の4温度帯に分けてバッグに詰めている。刺身や肉などは、店頭の陳列と同じ「チルド」の状態を維持するために保冷剤を調整するという。

 「食品本来の味をお客さまにお届けするのが当社の使命。また店舗と同じように買い物をして頂けるよう、ネットスーパーの商品価格は基本的にその日の朝の店頭売価と同一にしている」と平井さん。

 既にネットスーパーを導入している同社の他店では、子育て世帯から「毎日時間に追われる中、玄関先まで新鮮な商品を届けてくれるので気持ちにもゆとりができた」、高齢者からは「重い飲料や米を配達してくれて大助かり」など喜びの声が届いているという。

 平井さんは「ネットスーパーの売上は年率2桁増のペースで伸びており、当社の最優先事業。当面の課題は新規登録会員の拡大で、告知活動に全力を挙げている」と話している。

 問い合わせはイオンネットスーパーカスタマーサポートセンター(0120・586・610)まで。

2022年6月25日付822号16面から

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