刑事課長 早咲侑

 先月伊賀署管内において発生した拳銃を使用した殺人未遂被疑事件について、白昼堂々暴力団組員が市内の駐車場で銃撃されるという県下でも類を見ない凶悪な犯罪で、住民の皆さまには大変なご不安を与えました。幸い、被疑者を早期検挙し、事件の全容解明に向けて三重県警察が一丸となって現在捜査を進めているところです。

 今回の事案では、発生直後における防犯カメラ捜査や聞き込みを始めとする各種捜査が迅速かつ的確に行われたことから、被疑者の逮捕と使用された拳銃の確保に至りました。これはひとえに住民の皆さまの警察捜査に対するご理解とご協力の賜物と思っております。

 警察活動において、住民の皆さまのご理解とご協力は必要不可欠で、今後も署員一丸となって安全で安心なまちづくりに全力で取り組んでいきますので引き続きご理解とご協力をお願いします。

管内の発生状況

 伊賀署における5月末現在の刑法犯認知件数は127件で、昨年同時期に比べ52件減少しております。なかでも、窃盗犯が92件で、昨年同時期と比べ29件減少しており、1年通してこの減少傾向の維持に努めていきたいと考えております。

 そのために、当署も一丸となって犯人の検挙やパトロールなど犯罪抑止に努めていくことはもちろんですが、不審な人物や車を見掛けたら通報して頂くなど、ご協力をお願いします。

特殊詐欺発生状況

 県下で5月以降、急激に特殊詐欺、とりわけ市役所の職員などを装い「医療費を還付する」などといい、ATMを操作させて現金を振り込ませる「還付金詐欺」の予兆電話が増加しています。

 また、引き続き警察官や銀行協会などの職員を装って自宅を訪れ、「キャッシュカードが不正利用されている。暗証番号が必要」などといい、カードを交付させて預金口座から現金を引き出す「キャッシュカード詐欺盗」などの発生や予兆電話も多く、予断を許さない状況です。

 「医療費、還付金、ATM」のキーワードがあれば、相手の話を信用せず、すぐに警察へ相談してください。その他少しでも不安や怪しいと思うことがあれば、遠慮せずに警察へ相談してください。

2022年6月25日付822号27面から

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