【本番に向け練習に励む団員ら=伊賀市上野丸之内で】

 1947年に混声合唱団として結成された「上野合唱団」の創立75周年記念演奏会が、7月10日午後2時から三重県伊賀市西明寺の市文化会館さまざまホールで開かれる。新型コロナの影響で予定より1年遅れとなったが、40代から80代までの23人の団員に、公募したワンステージメンバー24人も加わり、本番に向けて練習を重ねている。

 団員の多くは市内在住で、コロナ禍でも感染対策を講じながら、週1回2時間ほどの練習を2年間続け、完成度を徐々に高めてきた。団長の土屋正孝さんは「この2年間は、演奏会を開きたくても開けなかった。そんな思いを込め、皆さんに歌声を届けたい」と演奏会にかける思いを語る。

 記念演奏会は4部構成で、モーツァルト「戴冠ミサ曲KV317」や、「通りゃんせ」「あんたがたどこさ」などの童歌、「アベ・マリア」など計11曲を予定。最後に披露する組曲「水のいのち」にはワンステージメンバーも加わり、節目の舞台を盛り上げる。

 長らく指揮を務めている声楽家の波多野均さんは「創立75周年の節目のコンサートとして、聞きやすい名曲の数々を披露できれば」と意気込みを語った。

 入場料は1000円。チケットは同会館の他、市内の青山ホール、サワノ楽器店、名張市のブックスアルデ本店で販売している。

本番に向け練習に励む団員ら=同

2022年6月25日付822号22面から

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