「アジサイ寺」として親しまれている三重県名張市西田原の弥勒寺(岩本善雅住職)で青や紫、ピンクに彩られたアジサイ1200株が鮮やかに開花した。今年は2019年以来、新型コロナの影響で中止していた恒例の「あじさい祭り」も、3年ぶりに6月26日に開催する。
アジサイは20年ほど前、檀家らによって境内や本殿の裏山斜面に植えられ、草刈りや施肥など世話を続けてきた。現在はヤマアジサイやガクアジサイなど約20種類が彩り、今年は新品種の「紅」と「未来」も4株ずつ植えた。
檀家総代長の杉尾章さん(75)によると、今年は6月上旬から咲き始め、7月上旬まで楽しめるそう。21日現在は8分咲きで花も小ぶり、杉尾さんは「あじさい祭りではちょうど満開の花が見られそう」と話していた。
小雨が降る中、友人たちと吟行に訪れた伊賀市予野の80代女性は「雨の日のアジサイは普段と違った良さがある。良い俳句が作れそう」とほほ笑んだ。
アジサイ園の入園料は200円、本殿の拝観料は500円。
問い合わせは同寺(0595・65・3563)まで。
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