三重県警名張署は6月17日、市内に住む70代女性が現金約100万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。

 発表によると、今年5月8日、「利用料金支払いの確認が取れていない。本日中に連絡を」という内容のメールが携帯電話に届き、女性が指定された番号にかけたところ、相手の男に「有料サイトに契約していて料金が未納。今すぐ払って」と伝えられた。身に覚えは無かったものの、家族が登録したかもしれないと思い、市内の金融機関のATM機から約10万円を振り込んだ。

 同じ日、別の名前を名乗る男から「他にも2つ有料サイトに契約している。滞納料金をすぐに払って」と電話があり、女性は40万円を振り込んだ。同じ男からは2日後、「訴えている人と話をつけるのに金がかかる。入金しないと刑務所に入ることになる」と電話があり、女性は更に50万円を振り込んだ。

 同署によると、後日女性が家族と話した際、現金を振り込んだことがわかり、同署へ被害届を提出。女性は聞き取りに対し「自分で処理してしまおうと思った」と話しているという。

 同署管内での特殊詐欺事件の発生は今年に入り3件目で、被害額は計110万円。

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