【見頃を迎えたブラシノキを眺める竹田さん=伊賀市三田で】

 三重県伊賀市三田の竹田勉さん(72)方の「ブラシノキ」が、今年も多くの赤い花を咲かせた。名の通り、瓶やコップを洗うブラシにそっくりの形状で、英名は「ボトルブラッシュ」という。

ガラスのコップに花を入れるとブラシさながら

 オーストラリア原産のフトモモ科の常緑小高木。長く伸びる赤い毛は雄しべの花糸で、根元にがくと花弁がある。

 竹田さん宅では、キウイフルーツやイチジク、アジサイなどさまざまな果樹や花木を育てている。ブラシノキは、花が好きな妻の洋子さんが5、6年ほど前、ユニークな見た目に引かれて苗を購入。敷地隣の路地から見える場所に植え、現在は樹高約2メートルになった。

 洋子さんは昨年の冬に病のため亡くなったが、ブラシノキは今年も初夏から、まるで燃えるように、10センチほどの真っ赤な花を100個以上も付けた。竹田さんは「妻が選んできた花で、道からもよう見える。これからも大切にしていきたい」と話していた。

2022年6月11日付821号2面から

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