【ヒマワリに添えるイラスト入りメッセージを手にする浅井さん=伊賀市で】

 ウクライナに一日も早い平和が訪れることを願い、三重県伊賀市の上野南部地区住民自治協議会が上野銀座商店街振興組合の協力を得て「ひまわりプロジェクト」として中心市街地の南北を走る県道56号の通称「銀座通り」にヒマワリの苗200本を植えたプランターを設置した。7月中旬には咲き始める予定だという。

 ヒマワリはウクライナの国花で、約700メートルの通り沿いにプランター50個を飾った。このプロジェクトは、ウクライナの男性と結婚した長女が娘2人を連れ、ロシアの侵攻後に首都キーウから地元の伊賀市内に避難している同自治協役員の浅井佐代子さん(64)から提案があり、自治・環境部会の緑化推進事業として取り組んでいる。

 6月6日には、ポットに入った「ピノチオゴールド」という品種の苗を同市上野忍町の銀座中央駐車場に届け、集まった両団体の約20人がプランターに植え替える作業を行った。プランターには「ウクライナに平和を」というメッセージとともに上野南部地区の女子高生が作画したヒマワリと忍者のイラストが添えられている。

 また、ヒマワリの種は同地区約1800世帯のうち、11ある自治会を通じて約半数に配られ、会員の自宅や駅、社寺、公園などでも育てられているという。浅井さんは「ウクライナや避難してきた人を励ましたい。少しでも気持ちが安らげば」、同自治協の山本寛会長は「できることはわずかだが、早く平和が戻ることを望んでいる」と話した。

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