【茶の焙煎作業を見学する生徒たち=山添村大西で】

 仕事の面白さややりがいを伝え、地元に定着する若者を増やそうと、奈良県山添村大西の山添中学校(岡田浩幸校長、生徒数61人)で6月9日に企業説明会が開かれ、地元の若手事業者らが講師となり、2年生22人がさまざまな仕事の一端を体験した。

 山添村商工会青年部会(向井彰良会長)、同村地域振興課などが主体となって、昨年度から実施している取り組み。この日は、村内で操業・勤務する十数人が講師として参加した。

 最初に、小売業、しんきゅう師、茶加工業、製材業、公務員の5人が、それぞれの業務の特徴や、コロナ禍での困りごとやその対応策、高齢化が進む地域だからこそ必要とされるサービス、担い手が少ない特殊な技能を必要とする仕事などについて、生徒たちに説明した。

 真剣に話を聞いていた生徒たちからは「この仕事に就こうと思ったきっかけは」「道具をそろえるにはいくらくらいかかるか」「お茶をおいしくするために大事なことは」など、活発に質問が出ていた。

 その後はグループに分かれ、ほうじ茶焙煎(ばいせん)、はり刺し、大工工事、重機操作、木登りの作業を体験。材木を組んで家の土台に見立てた木枠を作るコーナーでは、生徒たちはハンマーや電動工具を手に一つひとつ丁寧に作業を進めていた=左写真

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