【国際審判員の資格証を手にする百中さん=伊賀市役所で】

 カタールのドーハで6月15日から18日まで開かれる「2022アジア体操競技選手権大会」で審判員を務める三重県伊賀市職員の百中清之さん(54)が7日、岡本栄市長を表敬訪問し、意気込みを語った。

 同市出身で、高校時代は体操選手として活動。市職員になった後も「体操が好き」との思いから、競技を支える側に回った。国内の審判員資格を取得後、国体にも参加し、1997年には国際資格を取得。99年からは国際大会の経験を積み、2019年には初めて海外の舞台にも加わった。

 体操競技は一瞬の動作の中に複雑な要素が含まれ、審判員は技の構成や出来栄えなど、知識を基に瞬時に把握し、短時間で点数化しなければならない。百中さんは「残像を頭に残すように」と判定する時の感覚を表現する。能力を高めるには、普段から演技のビデオ映像を見る他、選手が練習する場を訪れ、実際の技をできるだけ多く見ることが大切だという。

 今回の大会は、百中さんが持つ国際審判員ランク3以上が必要。実績が評価され、日本体育協会からの依頼で選手団への参加が決まった。6つの種目が行われるが、担当する種目は現地での抽選で決まるという。百中さんは「選出されて光栄。審判員の業務を全うしたい」と語った。

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