モータースポーツのドリフト競技が題材の映画「ALIVEHOON (アライブフーン)」が、6月10日に全国で公開される。俳優の野村周平さん演じる主人公が乗る車のデザインとカーラッピングは、三重県名張市さつき台2の「パーツショップTAKA」が担当した。
映画は、ドリフトキングこと元レーシングドライバーの土屋圭市さんが監修した話題作。eスポーツのレースゲームで日本一となった主人公が、実車のレースに挑戦する物語だ。プロドライバーの協力のもと実際のマシンを使って撮影しており、リアルで迫力ある映像にも注目が集まっている。
同店は、看板や車両用ステッカーなどを扱い、年間約50台のカーグラフィックを手掛ける。ドリフト競技大会「D1グランプリ」の2021年シリーズ王者で奈良県出身のプロドライバー、中村直樹選手ら10人をサポートドライバーとして支援しており、各選手のマシンの外観は代表の畑中隆宏さん(40)がデザイン、同店でラッピングを施工している。
映画で主人公が加入するドリフトチームは、中村選手の所属チームがモデルとなっており、主人公のマシンは中村選手の愛車、S15シルビアを使って撮影している。その縁から、同店も映画に関わることになった。
撮影に向けた準備は、2年ほど前から開始。クラッシュシーンの撮影も想定し、中村選手のマシンと同じデザインの車両を新たに2台用意した。赤から紫へのグラデーションと、炎をイメージした流線型から成る畑中さんデザインのシルビアは、映画内のレースシーンでも中村選手本人が運転している。
畑中さんは「公開が楽しみ。映画をきっかけに、モータースポーツ全体が更に盛り上がってくれたら」と期待した。
2022年5月28日付820号19面から
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