ほんのひとかけらのクッキーが、幸せの1ピースに―ー。三重県名張市つつじが丘北の田村恵さん(36)は、砂糖や卵白で作った飾りを乗せた、精巧で可愛らしい「アイシングクッキー」を手作りし、地元のイベントなどに出品している。
20代前半から趣味でクッキーなどを手作りしてきたが、更に菓子作りの知識を深めようと、以前から興味のあったアイシングクッキーの講師資格取得を目指して奈良県内の教室へ通い、1年前に資格を取得した。画像投稿サイト「インスタグラム」などに作品を載せるようになると問い合わせも増え、今年2月には営業許可も取った。
クッキーだけでなく、動物をかたどったマドレーヌなどの焼き菓子にも目や口などを付けているのが特徴で、梅雨時ならカッパを着た子ども、父の日ならワイシャツにネクタイや泡立ったビールなど、季節やイベントに合わせた図柄にする工夫も忘れない。
現在は保育関係の仕事の傍ら、夫の正隆さん(43)の協力も得て、「Hau’oli(ハウオリ)」の屋号で出店。週末のイベント以外にも、自宅敷地内の工房で菓子のテイクアウト販売や教室を不定期で開くなど、多忙な日々を送る。6月5日にはプラント伊賀店(同市ゆめが丘1)でのイベント「いがコミ!」に出店予定。
「クッキーを手にしてくれた皆さんの笑顔が励みになっている」という田村さんは「夫や家族には、やりたいと思った時に背中を押してもらった。これからも感謝を忘れず、たくさんの人とつながれたら」と話した。
2022年5月28日付820号22面から
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