【リモートでの参加者も加わり、来場を呼び掛けるメンバー=名張市丸之内で】

 「コロナや戦争などいろいろなことがある世の中だけど、こうして歌が歌えるのは平和で、皆が元気でいられるから」と話すのは混声合唱団コーロ・Guiの橋口牧子団長(61)。同団は、6月4日午後2時から三重県名張市丸之内の市総合福祉センターふれあいで演奏会「夏の陣コンサート」を開催する。

 テーマは、何気ない日常の大切さ、平和への願いの気持ちを込めて「Peaceful Life 〜大切にしたい、毎日のしあわせ〜」。ステージでは、「上を向いて歩こう」「明日があるさ」など坂本九のヒット曲の他、AIの「アルデバラン」、嵐の「カイト」、また東日本大震災と阪神淡路大震災の後にそれぞれ生まれた「群青」、「しあわせ運べるように」など、合計約20曲を歌う。団員の出演による小劇場「大岡越前、暴れん坊将軍」の楽しい企画もある。

 28年前の創設当初から同団を率いた指揮者の小柴信之さんが2年前に他界。団員は大きな悲しみから再び立ち上がり、コロナ禍でもリモートでの練習を重ねてきた。

 メンバーは現在、10代から70代までの14人。橋口さんは「ピーク時よりメンバーは減ったが、指揮者のいない中でお互いの結束は逆に強まっている。演奏会に向けて不安もあるが、ステージではやっと歌える喜びを精一杯表現したい。笑いあり、涙ありの舞台で、元気をお届けできれば」と話し、来場を呼び掛けている。

 ピアノは桂富佐さん。入場料は500円(中学生以下は無料)。

 チケットの申し込み、問い合わせは橋口さん(090・1474・6540)まで。

2022年5月28日付820号6面から

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