三重県名張市西原町のなばり自動車学校(中島康介代表)はこのほど、農薬の散布などに利用される農業用の小型無人機(ドローン)の操縦士を養成する「ジャパンアグリサービス三重教習所」を開設した。5月25日には第1回目の飛行訓練があり、受講者が操縦の基本を学んだ。
同校は2020年にドローン教習所を開校。農業用ドローンの講習を希望する問い合わせが多く寄せられたことから、大手ドローンメーカー「DJI JAPAN」が運営する訓練機関により設立した「UTC農業ドローン協議会」の認定を受け、指導を開始した。
講習では、航空法や農薬の取り扱いについて学ぶ座学と、実際に機体を操縦する実技指導がある。操縦するのは折りたたみ式の産業用ドローン「DJI AGRAS」シリーズ3種、展開時は大きい機体で、奥行き約2・8メートル、幅約2・6メートルにもなるという。
カリキュラムは、ドローンのライセンス保有者向け(4日間)と初心者向け(5日間)の2コースがあり、修了後は農業用ドローンの取り扱いに必要な資格を取得できる。受講は有料だが、講習の説明会は無料で実施している。
この日、操縦した会社員の宮田大嵩さん(30)は「自動で散布する機能もあるので便利だと思った。農業をしている人を手助けする事業ができれば」と話していた。
申し込み、問い合わせは同校(0595・65・3070)まで。
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