【林の中でひっそり咲くギンリョウソウ=名張市新田で】

 三重県名張市新田の古墳に近い薄暗い林の中で、立ち姿が白衣をまとってうなだれる幽霊のように見えることから「ユウレイタケ」とも呼ばれるギンリョウソウが、ひっそりと白い花を咲かせている。

 ギンリョウソウはツツジ科の腐生植物で、日本各地に分布。葉緑素が無く、下向きの筒状の花や茎、葉全体が透き通った白銀色で、色や形を銀の竜に見立てて名付けられたとされ、漢字では「銀竜草」と書く。根に共生する菌類から養分を得ている。

 5月7日には美旗古墳群の一つ、殿塚古墳付近に5輪ほど自生し、約10センチに成長していた。

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