【造形染色作家の三代沢さん】

 江戸時代に藩校だった三重県伊賀市上野丸之内の史跡旧崇広堂で、大小さまざまなアート作品を飾る「光のART展Ⅷ 光と影‐SHADOW‐」(伊賀市文化都市協会主催)が4月29日から5月5日まで開かれる。

 「伊賀にガラスの他、アートと文化を」と、同市蓮池の造形染色作家、三代沢信寿さんが総合プロデュースし、毎回違うコンセプトで取り組んできた同展。富山市にある市立教育機関「富山ガラス造形研究所」を卒業した若手5人を含むガラス作家の他に、金工、織物、木工など計33人の作家が参加する予定。

 今年は米国ニューヨークで活躍する安倍知子さんと7人の作家が映像などで参加するのが“目玉”。このうち安倍さんら3人が来日し、初日にギャラリートーク「ニューヨークから8つの想い」を開く。

 「今年は色彩の森を意識し、森の中に銀河(光のオブジェ)が見えるよう、息を飲む華やぐ空間を演出する」と三代沢さん。「若手とベテランが同じ会場に並ぶ機会はあまりなく、今回は海外からの風も吹き、互いに刺激し合うはず。違ったものが生まれるはずのアート展を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 時間は午前9時から午後8時まで。入館料は大人300円、小中高100円。午後4時30分からは無料。

トークや実演も

 29日のギャラリートークは午後6時からで、定員30人。4月10日午前10時から電話で受付開始。また、4月30日午後5時からは三代澤麻衣子さんによる苧麻(チョマ)を糸にする工程の実演「糸車による伝統の技を見る」もある。

 ギャラリートークの申し込み、問い合わせは同協会(0595・22・0511)まで。

2022年4月9日付817号6面から

- Advertisement -