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【見頃を迎えた桜を楽しむ実習生ら(提供写真)】

 4月初め、三重県名張市青蓮寺の青蓮寺湖を彩る満開の桜の下に集ったのは、来日したばかりのインドネシアの若者たち。政府公認の「外国人技能実習制度」により、これから3年から5年間、日本企業で就労し技能を習得した後、帰国後は母国の経済発展に貢献することになる。

事前研修の様子=名張市で

 今回来日したのは、インドネシアから11人と、1週間遅れでベトナムから2人の計13人。いずれも20、30代と若い。外国人技能実習生の受入機関として3年前に設立された「グッドフェローズ協同組合」(同市桔梗が丘7)で1か月間、日本語や日常生活で必要な知識、建設の基礎知識などを研修した後、既に決まっている関西や名張市内の建築関係の各企業に就職し、技能実習を積む。

 同組合の職員、贄明美さんは「来日したその日に、歓迎を兼ねて花見を楽しんだが、実習生は初めて見る桜の花に感激した様子だった。研修と宿泊を通じて家族的な雰囲気の中、日本での生活に1日も早く慣れてもらい、各企業に送り出したい」と話す。

 実習生の一人、バリ島出身のイベ・クリスナ・バユさん(25)は「日本の高度な技術を3年間しっかり勉強し、帰国したら建設関係の会社の社長になるのが夢」と力強く話した。

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