【練習の様子=名張市下比奈知で】

 三重県名張市を拠点に活動する混声合唱団「ヴォーカルアンサンブル ロンド」が4月29日午後2時から同市松崎町のadsホールで「第11回定期演奏会」を開く。入場料1000円(高校生以下無料)。読者5組10人にチケットプレゼントがある。

 昨年12月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になった。プログラムは、合唱曲「群青」「土の歌」「ふるさとの四季」など。「群青」(小田美樹作曲)は、東日本大震災と福島第一原発事故による被害に遭った福島県南相馬市の小高中学校の卒業生が、その後離れ離れになった仲間を思って書き留めた言葉に当時の音楽教諭が曲を付けたもの。演奏会では、団員の一人で出身地の飯館村で被災し、現在は津市美杉町に居住している村上真平さん(63)が、合唱の前に「群青」への特別な感情について語る。

 「土の歌」(佐藤眞作曲)は、作詩した大木惇夫の故郷・広島を襲った原爆を想起しながら、平和への祈り、大地への感謝を歌い上げる合唱曲。指揮者の久保田道子さんは「パーカッションとピアノによる躍動感あふれる演奏とともに、生きる喜びや日常の大切さを伝えたい」と話している。

 ピアノは常盤好さん。賛助出演はパーカッションの澤田ひとみさん。ゲストはアンサンブル宙(sora)。

 同合唱団は発足16年を迎え、28人が所属。毎週木曜午後1時から同3時まで比奈知市民センター(同市下比奈知)で練習している。市内外の福祉施設への訪問コンサートや愛農学園高でのジョイントコンサートなどを開いてきた。

 代表の本多幾子さんは「コロナ禍でも三密を避けて少人数で集まり、時にはオンラインでも練習を重ねた。未来に向けての思いや希望を込めた演奏会になれば」と来場を呼び掛けた。

招待券プレゼント 応募方法

 はがきに住所、氏名、電話番号を明記し、「〒518‐0729名張市南町834の1 伊賀タウン情報YOUロンド定期演奏会係」へ送付する。ファクス(0595・62・1550)、電子メール(you-h@iga-younet.co.jp)でも可。4月16日必着。

2022年4月9日付817号8面から

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